藍 史上9人目国内メジャー3冠へ修正手応え

[ 2015年5月7日 05:30 ]

父・優さんと笑顔で話しながら歩く宮里藍(右)

 女子ゴルフのメジャー第1戦、ワールド・レディース・サロンパス・カップは7日から4日間、茨城県つくばみらい市の茨城GC東Cで開催される。開幕前日の6日はプロアマ戦が行われたが、宮里藍(29=サントリー)は出場せず練習場で最終調整。史上9人目の国内メジャー3冠に向けてティーオフする。

 最終チェックが終わった。ショット練習中の出来事。宮里と言葉を交わしたコーチの父・優さん(68)が突然、太腿の付け根に両手を当てて体を回転させるような動作をした。それを見ていた宮里はうなずいてショット練習を再開した。

 優さんは「足と腰の連動がしていなかった。本人が“違和感がある”というので見ました。微調整です。それ以外に悪いところはない」と説明。宮里は「バックスイングで手首を使ってインサイドに上げる癖があるのでそのチェックをしてもらった」と証言した。スイングの微妙なずれを父のアドバイスで修正できた。4日から同行している優さんは「パッティングも好調だし、良い感じで来ている」と太鼓判を押した。

 この日はラウンドしなかったが、宮里は既にコースのイメージはつかんでいる。「パー4のバーディーチャンスは少ないと思うのでグリーンの真ん中に打っていくのがベスト。パー5でどれだけ取れるか。1日ハーフで2アンダー、2アンダーは出るんじゃないかな」とパー4は堅実にプレー、パー5は果敢に攻めるメリハリをつけた戦術を取る。1日4アンダーを目標に難コースに挑む。

 12年の米ツアー、アーカンソー選手権を最後に優勝から遠ざかっているが、パットが復調した今季は手応えがある。05年に日本女子オープン、06年に日本女子プロを制しており、この大会に勝つと史上9人目の国内メジャー3冠達成となる。

 「時差ボケ調整もうまくいった。調子はまずまず。(ショット、パット)全体を通して(5点満点の)3点から3・5点くらいかな。あとは勝負、試合に入ってどれだけできるか」。控えめな言葉に自信がにじんだ。

 【宮里の国内メジャー2冠】

 ☆05年日本女子オープン ツアー新記録の4万8677人の観衆を集めて9~10月に横浜・戸塚CC西Cで開催。宮里は第3日までに2位に6打差をつけて首位を独走。最終日は10番でダブルボギーを叩くなど73としたが、5打差の通算5アンダーで完全優勝。20歳105日で大会最年少優勝記録を更新し史上最年少でツアー10勝に到達。「4日間は凄く長かった。これも通過点。もっともっと強くなりたい」と話した。

 ☆06年日本女子プロ選手権 北海道・ニドムクラシックCで9月に開催。初日3位発進の宮里は第2日で首位に浮上。1打差の首位で出た最終日は70とスコアを2つ伸ばし通算6アンダーで逃げ切り、21歳83日で大会最年少優勝記録を更新した。「最初から勝ちにいきました。勝てる自信は昨年以上にありました。目標にしていたのは2桁アンダー」と自信のコメント。

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2015年5月7日のニュース