ゴルフの真央、華麗に舞った 17、18番連続バーディー2位

[ 2015年5月2日 05:30 ]

1番ティーショットを放つ野沢

女子ゴルフツアー サイバーエージェント・レディース第1日

(5月1日 千葉県市原市 鶴舞カントリー倶楽部=6515ヤード、パー72)
 ゴルフ界の真央ちゃんだ。フィギュアスケートの浅田真央と同じ名古屋出身のアマチュア野沢真央(18=フリー)が4バーディー、1ボギーの69の好スコアをマークして首位と1打差の2位と好発進した。永井花奈(17=東京・日出高3年)も1アンダー、71で回り7位につけており、3人がトップ10入りした昨年同様にアマチュア旋風が吹き荒れそうな予感だ。申ジエ(27=韓国)が4アンダー、68で単独首位に立った。
【第1R成績】

 18歳の真央がリーダーズボードを駆け上がった。4番パー3で2・5メートルのスライスラインを沈めて初バーディー。6番パー4は残り90ヤードの2打目を54度のウエッジで2メートルに乗せてバーディー。17、18番でもスコアを伸ばし、ダブルアクセルならぬ連続バーディーでフィニッシュを決めた野沢は「上がりが良かったので80点。(ボギーを打った)9番から16番が耐えるラウンドだった。そこがもうちょっと入ればもっとスコアが出た」と顔をほころばせた。

 1メートル68の長身で運動能力が高い。10歳でゴルフを始めるまでは水泳、ダンス、体操も習っていた。母・美知恵さん(43)によると小学1年時にはフィギュアスケートを始めるため、浅田真央が育った大須スケートリンク(名古屋スポーツセンター)に入会の手続きに行った。「始めるのが遅い」と言われ断念したが「第2の真央ちゃん」になる可能性もあった。

 長い手足を生かした豪快なスイングで1Wの平均飛距離は280ヤード。昨年から筋力トレに取り組んだ成果で10ヤード伸びた。4月に中京ゴルフ倶楽部石野コースの練習生となってからは「アプローチの練習量を増やし試合で寄るようになった」。昨年5月には愛知県で開催された全米女子オープン最終予選に挑戦。プレーオフで渡辺彩香らに敗れてウエーティングに回った。繰り上がりに備えて6月の本戦も米ノースカロライナ州の会場に足を運んだ。出場はかなわなかったが憧れの曽雅ニの隣の打席で練習し「将来は海外に行きたい」と刺激を受けて帰国した。ツアー出場は13年日本女子オープン以来で3戦目。「全米女子オープン予選の悔しい思いもあってリベンジしたいと思っていた」。プロもてこずる難コースを攻略。アマチュア旋風の主役になりそうだが「周りの成績は意識せず自分のゴルフに集中する」とマイペースでフルスイングを続ける。

 ◆野沢 真央(のざわ・まお)1997年(平9)3月11日、愛知県生まれの18歳。10歳の時に母・美知恵さんの影響でゴルフを始める。クラーク記念国際高卒。現在は中京ゴルフ倶楽部石野コースの練習生。3月にプロテスト1次予選を通過。ツアー出場は12年中京テレビ・ブリヂストン・レディース、13年日本女子オープンに続き3試合目。憧れのゴルファーはローリー・マキロイ。ベストスコアは64。1メートル68、58キロ。

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