名誉会長の白鵬 モンゴル相撲大会でプレゼンターに「いい思い出」

[ 2015年5月2日 18:48 ]

表彰式のプレゼンターを務める白鵬(左から2番目)

 大相撲の横綱・白鵬(30=宮城野部屋)を冠としたモンゴル相撲大会「第一回河内町モンゴル相撲白鵬杯」が2日、茨城県稲敷郡河内町の農業者トレーニングセンターで行われた。日本、モンゴル、中国・内モンゴル自治区出身の計32人の出場者によるトーナメント形式で開催。この大会のために内モンゴル自治区から来日したモンゴル相撲の強豪力士が優勝を果たし、大会名誉会長を務める白鵬から優勝杯を手渡された。

 白鵬は、史上初の2度目の7連覇と35度目の優勝を狙う夏場所(5月10日初日、 両国国技館)に向けての朝稽古を東京都墨田区の宮城野部屋で行った後、午後0時半ごろに会場に到着。現役のモンゴル相撲の関脇であるサンジャーダンバさんを連れ添って登場すると「大横綱の大鵬関の優勝32回を初場所で44年の時を越えて達成してから皆さんにお会いできて、とてもうれしい。きょうの朝もモンゴル相撲の横綱に一番近い関脇と一緒に稽古してから来ました。夏場所に向けて頑張ります。応援してください」と来場者のファンにあいさつ。決勝の試合を観戦して表彰式のプレゼンターを務めた後、近隣の田んぼで田植えも行った。

 河内町と提携を結ぶ日本ウェルネススポーツ大が協力して企画。担当者は「町おこしの一環として開くことになった」と説明した。毎年、白鵬は小中学生を対象とした相撲大会「白鵬杯」を開催。今回は主催ではないが、大会名に自らのしこ名を使うことで母国モンゴルの伝統競技を広めることに力を注いだ。白鵬は大会後に「初めてだから良かった。1つのいい思い出を作りました」と感想を述べた。

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2015年5月2日のニュース