早大・渡辺監督有終へ5区がカギ 山上り経験者・山本主将に託す

[ 2014年12月11日 05:30 ]

目標に「集大成 優勝」を掲げる早大・渡辺監督

 ラスト采配は山勝負で挑む。第91回箱根駅伝(来年1月2、3日)の記者発表が都内で行われ、3月末に退任する早大の渡辺康幸駅伝監督(41)は「山の経験者がいるので、前半のハイペースについていって有利に持っていきたい。最後の采配になるので優勝して終わりたい」と宣言。11年以来4大会ぶりの総合優勝で監督12年の有終の美を飾る。

 キーマンは5区での起用が濃厚な山本主将。今年1月は故障で走れず大粒の涙を流した。渡辺監督は「彼は1浪で入学して5年間面倒を見てきた。彼の頑張りで勝敗が決まってくれればベスト」と期待を込め「5区までで駒大に1分以内で、見える位置で争いたい」と理想の展開を語った。

 士気も高まる一方だ。選手たちは11月30日の練習前に監督から退任することを伝えられたが、時折、声に詰まる場面もあったという。山本主将は練習後の選手ミーティングで「このままじゃ終われない。最後、胴上げしよう」と声を掛けた。

 「優勝にはベストメンバーが絶対条件。きちっとした采配を振りたい」と渡辺監督。現役時代は3度区間賞を獲得し、監督としては10年度に駅伝3冠を達成。思い出が詰まった大会を最高の形で締める。

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2014年12月11日のニュース