みなみ“勝ってナンボ”負け虎見て共感 ツアー2勝目狙う

[ 2014年10月29日 05:30 ]

練習ラウンドを回って調整した勝みなみ

 女子ゴルフの樋口久子・森永レディースは31日から3日間、千葉・森永高滝カントリー倶楽部(6652ヤード、パー72)で開催される。アマチュアの勝みなみ(16=鹿児島高1年)は28日、練習ラウンドを回って調整した。日本シリーズを観戦し、勝利への思いも新た。新クラブも入れてツアー2勝目を目指す。

 先週に続き2週連続の試合出場だが、みなみちゃんは元気いっぱいだ。勝はキャディーを務める母・久美さんと祖父・市来龍作さんに見守られながら18ホールをラウンド。16番のティーグラウンド付近で大きなカマキリを発見し「カマキリ、強そう!」と驚いていた。

 英気を養った。スポニチ主催マスターズGCレディースを終えた26日に甲子園で日本シリーズを観戦。阪神の試合を観戦するのは2回目だが、甲子園に足を運んだのは初めて。西岡のタイムリーヒットには周囲の虎党とハイタッチして大喜びし、能見の足の長さには「かっこいい」とうっとり。名物のジェット風船も飛ばし「いい気分転換になりました。ジェット風船は記念に1つ持って帰ってきました」とリフレッシュした。

 ただ、何より印象に残ったのは敗れた時にヤジにさらされた阪神ナイン。悔しそうにする選手を目の当たりにした勝は「私も負けたら悔しい」と共感。アスリートである以上、結果が全てと再認識した。昨年は予選落ちした大会だが、経験を積んで帰ってきた今年は目指すは当然、頂点だ。

 そのためにも、今週は4Iと7Wを抜いて3Uと4Uを投入。距離が長くフェアウエーの狭いレイアウトだけに飛距離と正確性は攻略の絶対条件となる。「ピンを攻めていくショットだとブレやすくなってしまうので(扱いやすい)ユーティリティーを入れました」と狙いを明かした。

 実は、左足親指のマメがつぶれて「歩くと痛い」と状態は万全ではない。だが、母・久美さんは「何かある時のほうが調子がいいんです」という。中学2年生だった12年の九州女子アマでは大会前に指を突いて骨折したが、見事に優勝を飾っている。「ショットの調子は悪くない。まずは予選通過」というが、最低限の目標を達成した後は持ち前の爆発力を見せる。

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2014年10月29日のニュース