松村1秒差銀、川内銅…トラック勝負で敗れ日本勢28年ぶり金ならず

[ 2014年10月3日 11:14 ]

アジア大会男子マラソン、1秒及ばず2位に終わった松村(左)右は優勝のマハブーブ、後方は川内

 仁川アジア大会第15日の3日、陸上の男子マラソンが仁川競技場をゴールとする42・195キロのコースで行われ、松村康平(27=三菱重工長崎)が銀、川内優輝(27=埼玉県庁)は銅メダルを獲得した。バーレーンのマハブーブが2時間12分38秒で優勝した。松村は1秒差の2時間12分39秒、川内は2時間12分42秒とあと一歩届かなかった。

 19選手が出場したレースは10キロ過ぎまで11人の先頭集団が引っ張る形となり、川内、松村は3、4番手の好位につける。11年にカンボジア国籍を取得したタレントの猫ひろし(37=本名・滝崎邦明)は2キロ付近で早くも集団から遅れる。18キロ過ぎの下りでそれまで先頭でレースを引っ張っていたノ・シワン(韓国)が転倒し、松村の前に転がるアクシデント。20キロはコーライ(スリランカ)が1時間3分11秒で通過し、川内、松村も後を追う。

 27キロ過ぎの上りで川内が必死の形相で仕掛けて先頭に。松村とバトオチル(モンゴル)も続き、パク・チョル(北朝鮮)とマハブーブも追いついて先頭集団は5人となる。30キロは1時間34分46秒で通過し、バトオチルがペースアップして先頭に。松村が2番手、川内は少し遅れて5番手で歯を食いしばって必死に追う。

 35キロは1時間50分31秒で通過。35・5キロで松村がスパートをかけて先頭に立つと川内ら3人も追い、パク・チョルが遅れて先頭集団に。4人はけん制し合いながら40キロを2時間6分13秒で通過し、40・8キロでバトオチルが遅れて優勝争いは川内、松村、マハブーブの3人に絞られた。マハブーブが先頭で競技場に入り、最後のトラック勝負で松村も必死で追ったが届かず。日本勢では1986年ソウル大会の中山竹通以来7大会ぶりの金メダル獲得はならなかった。

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