45歳藤田 3勝で賞金トップ!若手奮起期待「いかがなものか」

[ 2014年9月29日 05:30 ]

18番でバーディパットを決めガッツポーズする藤田

男子ゴルフツアー アジアパシフィック・オープン・ダイヤモンド・カップ最終日

(9月28日 茨城県坂東市 大利根カントリークラブ西コース=7117ヤード、パー71)
 14位から出た藤田寛之(45=葛城GC)が6バーディー、1ボギーの66で回り、通算6アンダーの278でツアー通算18勝目を飾った。アジアツアーとの共催で外国人選手がそろう中、ホームでの開催を制し、今季獲得賞金は約8311万円と賞金ランク首位に浮上。12年以来2度目の賞金王へ前進した。71だった石川遼(23=CASIO)は通算3オーバーの36位だった。

 パー5の18番。3メートルのバーディーパットを沈めた藤田は小さくガッツポーズした。通算6アンダーに伸ばし抜け出すと、後続がスコアを落とし勝利が決まった。優勝カップを掲げ「100点満点のプレー。自分のゴルフが下降気味だったので、今季3勝目は信じられない」と喜びを語った。

 首位と4打差で迎えた最終日。6番までに2つ伸ばしトップを射程に捉えた。緊張で「しびれが来始めた」という中、リーダーズボードには外国人選手の名前がずらり。「カタカナの名前ばかりで、こりゃまずい」と気合を入れ直し、今大会のパーオン率1位を記録した鋭いショットでスコアを伸ばして逆転。「ホームのポジションを守ったのは日本人として誇り」と胸を張った。

 左肩痛のハンデを抱えながらの勝利。会場は昨年の全米オープン最終予選でメジャー切符をつかんだコース。所属する葛城GCと似て「打ってはいけないサイド」が明確で攻略のイメージは描かれていた。賞金ランク首位となり「具体的な金額になってきた」と賞金王へ意欲を見せる一方、「40代のおじさんが年間3勝している日本ツアーはいかがなものか、声を大にして言いたい」と若手の奮起を期待していた。

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2014年9月29日のニュース