史上初2時間2分台!ケニア人キメットが世界記録を26秒更新

[ 2014年9月29日 05:30 ]

2時間2分57秒の世界記録で優勝したキメット(AP)

 ベルリン・マラソンが28日に行われ、デニス・キメット(30=ケニア)が2時間2分57秒で優勝。昨年のこの大会でウィルソン・キプサング(32=ケニア)がマークした世界記録を26秒更新し、史上初めて2時間3分の壁を突破した。

 さらに直線距離が多すぎるために非公認コースとなっているボストン・マラソンでジョフリー・ムタイ(32=ケニア)が記録した人類最速タイム(11年=2時間3分2秒)をも更新。中間点まではキプサングのタイムより11秒遅れていたが、マラソン4回目で世界新記録を樹立した。

 レースは20キロを過ぎて7人が先頭集団を形成。キメットは残り4キロでエマヌエル・ムタイ(29=ケニア)を引き離し「タフなレースだったが最初から調子は良かった。残り5キロで世界記録が出ると感じたよ」と笑顔を見せた。また2位のムタイも2時間3分13秒で走り、キプサングの“元世界記録”を上回った。

 男子の日本勢では2時間11分25秒で走った外丸和輝(27=SGHグループさがわ)の10位が最高。女子はティルフィ・ツェガエ(29=エチオピア)が2時間20分18秒で制し、福士加代子(32=ワコール)は2時間26分25秒で6位に終わった。

 ◆デニス・キプルト・キメット 1984年1月22日生まれの30歳。マラソン・デビューは12年のベルリンで、2時間4分16秒をマークしていきなり2位。13年の東京マラソンは2時間6分50秒、シカゴでは2時間3分45秒の自己ベストでそれぞれ優勝。1万メートルのベストは28分30秒。ハーフ・マラソンは58分14秒。

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2014年9月29日のニュース