松山 フェデックスC年間王者へ「10ミリオン目指しますよ」

[ 2014年8月21日 05:30 ]

フェデックス・カップ・プレーオフ第1戦で年間王者を目指す松山

 米男子ゴルフのフェデックス・カップ・プレーオフ第1戦、バークレイズは21日、米ニュージャージー州のリッジウッドCC(7319ヤード、パー71)で開幕する。フェデックス・ポイント・ランキング22位の松山英樹(22=LEXUS)は19日は、練習場で調整。年間王者が獲得する賞金1000万ドル(約10億3000万円)を目指すことを宣言した。

 自然と声のトーンも上がった。フェデックス・カップ年間王者の賞金は10億円を超える1000万ドル。現在22位の松山はプレーオフに臨むにあたり、インタビューに対して「そりゃ10ミリオン(1000万ドル)目指しますよ。もらったらどうしましょう」と即答。破格のボーナス獲得へテンションは高くなった。

 プレーオフは全4戦で行われ、初戦の今大会は125人で争われる。今季の獲得ポイントに応じて第2戦は100人と絞られ、松山は70人で競う第3戦までの出場権を確保。年間王者になるには上位30人で争われる最終戦まで残ることが目先の目標となる。11年王者のビル・ハース(米国)はポイントランク15位で第1戦に臨むと第2戦は同24位にまで後退。第3戦でさらに同25位まで順位を下げたが、最終戦で上位陣が崩れる中、優勝して大逆転。過去4年は最終戦の勝者が王者に輝いており「勝たないとチャンピオンにはなれない。やっぱり勝つことが大事」と見据えた。

 普段は大風呂敷を広げない男だが、壮大な目標を語ったのは復調への手応えがあるからこそだ。先週のウィンダム選手権では4月のマスターズ以来となる予選落ちも、ホールアウト後は居残りでショットを修正。「振り切れなくなっているのかなと思い、思いっ切り振ろうと思った。きのうぐらいから良くなってきた。ちょっと楽しみ」と感触を取り戻しつつある。

 練習場では関係者が連れ込んだ愛犬のチワワを満面の笑みを浮かべて抱きかかえた。サングラスをした愛らしい小犬に気分もリフレッシュ。「練習場でだいぶ良くなっている。あとはコースで打てれば。頑張りますよ」。サバイバルマッチのゴングを前に力を込めた。

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2014年8月21日のニュース