遼“ロスト&OB”前半乱調響いた…通算4オーバー「今の実力」

[ 2014年7月19日 05:30 ]

<全英オープン2日目>6番のティーショットを曲げてブッシュに入れ、関係者と一緒にボールを探す石川遼

USPGAツアー第143回全英オープン第2日

(7月18日 英国ホイレーク ロイヤルリバプールGC=7312ヤード、パー72)
 初日74で84位となった石川遼(22=CASIO)は2日目に臨み、後半に4バーディーを奪ったものの74で通算4オーバーで終えた。1Wを投入したが、ロストボールやOBなど前半のショットの乱調が響いた。宮里優作(34=フリー)は77と5つスコアを落とし通算5オーバー。岩田寛(33=フリー)も77で通算3オーバーでホールアウトした。

 ジェットコースターのような浮き沈みの激しい内容だった。4バーディーを奪いながら、4ボギー、1ダブルボギー。2日連続の74で通算4オーバーまで後退した石川は「精度が低すぎた。これが今の自分の実力」と悔しい表情を見せた。

 アウトはロストボールとともに勢いを失った。2つ落として迎えた5番パー5。1Wで左に曲げ、低い木が集まる周辺の茂みに球が消えた。辺りを捜しても見つからず、途中から関係者が加わり15人態勢で捜索。だが、制限時間の5分が経過して出てこなかったため、紛失球の扱いで1罰打を科され、ティーグラウンドへ戻った。なんとか4オン、2パットのボギーで切り抜けたが、6番は3パットで連続ボギー。8番も第1打をOBにしてボギーを叩くなど、前半で5つ落とした。

 ところが、インに入り一転。「後半からは振り切れるようになった」と1Wで初めてフェアウエーを捉えた10番パー5でバーディー。11番こそボギーを叩いたが第1打をフェアウエーに運んだ12番は1メートル、14番は2メートルのチャンスにつけてバーディー。さらに17番では5メートルのフックラインを読み切ってバーディーを奪取し両手を上げてバンザイした。

 フェアウエーキープを最優先し、第1ラウンドは「風が前日までと真逆だったので」と1Wをキャディーバッグから抜く作戦に出た。ところがこの日は開幕2日前の練習ラウンドと風向きが似ていたため、2Iを抜いて、替わりに1Wをバッグに戻した。

 ただ、前半は一度もフェアウエーをキープできずに効果を発揮したのはバックナインと遅かった。過去に4度出場し、3度が予選落ちの全英。今回も試練に直面した。「自分の飛距離を信用できないと、ここではプレーできない」と反省を繰り返した。

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