香妻“つよカワ”1差!ホステス発奮「成績残し恩返しを」

[ 2014年7月19日 05:30 ]

<サマンサタバサレディース初日>1番ティーショットを放つ香妻琴乃

女子ゴルフツアーサマンサタバサ・レディース第1日

(7月18日 茨城県阿見町イーグルポイントゴルフクラブ=6528ヤード、パー72)
 プロ3年目でホステスプロでもある香妻琴乃(22=サマンサタバサ)が初優勝へ1打差の6位と好スタートを切った。4連続を含む6バーディーを奪い、1ボギーもあったが、5アンダーの67をマーク。6アンダーのトップには前年優勝の吉田弓美子(27=イーグルポイント)ら5人が並ぶ混戦模様となった。
【第1R成績】

 白いシャツの背中に描かれたサマンサタバサのキャラクター、クマが躍動した。ホステスプロとして期待される香妻は3番から怒とうのチャージ。6メートルを沈めたのを皮切りに4連続バーディーを奪うと9番でも3メートルを決め、前半だけでスコアを5つ伸ばした。

 「パットが入ってくれて、一ホール一ホール集中してできました」。雨の影響でグリーンでボールが止まりやすいこともあって初日はバーディー合戦。後半は伸ばせなかったものの、首位と1打差と絶好の位置に愛くるしい笑顔を見せた。

 今季、賞金ランクは51位。開幕からパットの不調に苦しみ、練習では同じ距離のロングパットを何度も打ち続けた。ヘッドアップを防ぐためにカップインするまで顔を動かさないよう取り組んだ成果がようやく出た形だ。

 宮崎・日章学園時代はトップアマとして注目され、11年のプロ合格後には将来性とルックスの良さを買われ、すぐにサマンサタバサと所属契約を結んだ。しかし12、13年と結果を残せず、今季もシード権はなし。ツアー出場権を懸けた予選会の順位は60位止まりで、出場できる試合は限られている。

 8試合が上限の主催者推薦は今大会が7試合目で残りは1試合。さらに出場権を得るには、ツアーで出場した試合で3位以内に入るかステップアップツアーで勝つしか道はない。

 昨年は落ちていたドライバーの飛距離が、今季はプロ入り直後と同じ250~260ヤードまで戻りかつての攻めるゴルフが復活しつつある。サポートしてくれたサマンサタバサとの所属契約は今季が最後の3年目。「恩返しできるのは成績を残すことのみ。上位に入って盛り上げたい」。最高の恩返しはもちろん初優勝。「1打差は余り考えず、パターを修正します」と勝負の時を見据えた。

 ◆香妻 琴乃(こうづま・ことの)1992年(平4)4月17日、鹿児島県鹿屋市生まれの22歳。3歳でゴルフを始め、横峯さくらの父・良郎氏が主催する「めだかクラブ」で腕を磨く。宮崎・日章学園高に進み、トップアマとして活躍しナショナルチームにも選抜。11年のプロテストに合格。昨年のステップアップ・ツアー、ANAプリンセスカップで優勝。今季はサイバーエージェント・レディースで4位。1メートル57、51キロ。得意クラブは1W。

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