松山「満足」3アンダー発進 ウッズ流風対策でショット安定

[ 2014年7月18日 05:30 ]

3番、バーディーパットを沈め声援に応える松山

USPGAツアー 第143回全英オープン第1日

(7月17日 英国ホイレーク ロイヤルリバプールGC(7312ヤード、パー72)
 メジャー第3戦が開幕し、日本選手初のメジャー制覇を狙う松山英樹(22=LEXUS)は、5バーディー、2ボギーの69と上々のスタートを切った。小田孔明(36=フリー)、塚田好宣(44=フリー)、腰の手術を経て今季メジャー初出場のタイガー・ウッズ(38=米国)も69で10位タイ。ロリー・マキロイ(25=英国)が66の好スコアで首位発進した。石川遼(22=CASIO)は74の2オーバーで84位タイと出遅れた。

 日本のエースと呼ぶにふさわしい上々の滑り出しを見せた。5バーディー、2ボギーの69。メジャー制覇を狙う松山は、メジャー初日では6月の全米オープンに並ぶ自己ベストをマーク。好スタートを切り「マネジメントは満足度が高い。後半はミスが重なったけどいいプレーだった」と心地よさそうに汗を拭った。

 3アンダーで折り返し、風が吹き始めた中盤はパーオンを逃した12、13番で連続ボギーを叩いた。16番でバーディーを奪ったものの、2打目をグリーン脇のバンカーに入れた17番は球が半分以上も砂に埋まった“目玉”のピンチ。だが「あんなにうまくいくとは思わなかった」と自身も驚きのスーパーショットでピン横4メートルに乗せてパー。そして18番パー5をバーディーで締めくくった。

 強い風が吹き、フェアウエーが狭く、ラフは膝の高さまで伸びている。難しい全英をにらみ、前戦の長嶋茂雄招待セガサミー・カップから2Iを投入。同コースで開催された06年大会は、ウッズが4日間で1度しか1Wを使わずに優勝。66で回った同組のマキロイは1Wを多用したが「彼は彼なりのプレー」と戦略がぶれることはない。18番以外は1度しか1Wを使わない“ウッズ流”マネジメントで、パー3を除く14ホール中11ホールでフェアウエーをキープした。

 今季の海外メジャーは4月のマスターズで予選落ちし、6月の全米オープンも35位と振るわなかった。そんな中、昨年6位に入ったメジャー第3戦で上々のスタートとなった。「4日間やらなければ優勝もない。初日だから、最終日だからといってプレーは変わりません」。好スコアにおごることなく、気を引き締めていた。

 ▽松山の昨年の全英オープン ミュアフィールドで行われ、初出場でいきなり6位に入った。予選2日間はマキロイ、ミケルソンと回り、20位で決勝ラウンドに進出。第3ラウンドでスロープレーによる1罰打を科されたものの、最終ラウンドは70とスコアを伸ばして、首位と5打差の通算2オーバーでフィニッシュした。全米オープンに続いてメジャー2戦連続となるトップ10入りを果たした。

 ▼岩田寛 2番でダブルボギーを叩いて、帰ろうかと思った。3番のバーディーに救われた。15メートルくらいのパットが入った。このコースは楽じゃない。ずっと集中していた。(2アンダーの70)

 ▼近藤共弘 ショットの調子は悪くなかったのに、ラインが読めずパットが入ってくれなかった。いいゴルフができそうな雰囲気だったのに残念。(4オーバーの76)

 ▼小林正則 リンクスを楽しむ余裕はなかった。中盤は粘れたのに18番でトリプルボギー。冷静さを失ってピンを狙いバンカーに入れてしまった。(6オーバーの78)

続きを表示

2014年7月18日のニュース