松山 全英オープンVオッズ激変!6月米ツアーVで世界が認めた

[ 2014年7月17日 05:30 ]

練習ラウンドで丸山茂樹(左)が見つめる中、アプローチショットを放つ松山

全英オープ

(7月17日 英国ロイヤルリバプールGC=7312ヤード、パー72)
 男子ゴルフの海外メジャー第3戦、全英オープンは英国ロイヤルリバプールGCで17日に開幕する。昨年6位の松山英樹(22=LEXUS)は16日、開幕に備えて最終調整を行った。6月の米ツアー初優勝で注目度が高まり、優勝オッズや報道で高い評価。2年ぶりの出場となる石川遼(22=CASIO)は難コース攻略に手応えを口にした。

 開幕前日の練習ラウンドを岩田、金亨成(韓国)らと回った松山。15番パー3では第1打を2メートルのバーディーチャンスにつけ、観衆から拍手が送られた。昨年も6位と健闘したが、6月のメモリアル・トーナメントで米ツアー初優勝を飾って乗り込む今年は周囲の期待も大きく膨らんでいる。
 
 初出場だった昨年の開幕前はブックメーカーの優勝オッズも“圏外”の201倍にとどまった。しかし、今年は51倍と大幅に評価を上げ、AP通信は松山を「ライジングスター」と表現。ニュース専門サイトでも「ダークホース」に挙げられ、これまでの経歴などが報じられた。2年連続で地元英国の星であるマキロイと予選ラウンド同組に入り、注目度は昨年以上に高い。15日にはマキロイが「彼とは何度か一緒に回ったことがあるけれど、ショットメーカーだし、パットもうまい」と絶賛。ウッズ(米国)も「ヒデキは若く、経験豊富で才能がある。メモリアル・トーナメントにも勝ったし、彼には明るい未来が待っている」と最大級の賛辞を贈った。

 小雨が降り続く中での練習ラウンドでは第1打で1Wを使ったのは3ホールのみ。同コースでの06年大会で優勝したウッズはフェアウエーキープを優先し、4日間で1度しか1Wを握らなかった。松山も「短いクラブでフェアウエーを捉えるということが多くなる」とうなずいた。

 昨年に比べて「絶好調という感じではない」と打ち明けたが「まずは予選を通過して、それから上を目指して戦っていく」という姿勢はぶれない。世界も注目する22歳は「スタートまでにいい状態で臨みたい」と静かに闘志を燃やしながら、1番ティーグラウンドに立つ瞬間を待っている。

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2014年7月17日のニュース