松山「メジャー勝てると思っている」 全英制覇誓った

[ 2014年6月17日 05:30 ]

全米オープン最終ラウンドを終え、全米女子オープンのためコース入りした宮里美香と記念写真に収まる松山英樹

USPGAツアー全米オープン最終日

(6月15日 米ノースカロライナ州パインハースト パインハースト・リゾート=7562ヤード、パー70)
 昨年10位の松山英樹(22=LEXUS)は1バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの74で、通算8オーバーの35位に終わった。今回見つかった課題を克服することで、全英オープン(7月17日開幕、ロイヤルリバプールGC)でのメジャー初制覇を誓った。マルティン・カイマー(29=ドイツ)が初日からの首位を守り、2位に8打差の通算9アンダーで圧勝。ドイツ人初の大会制覇で、10年全米プロ選手権以来のメジャー2勝目を挙げた。

 2年連続トップ10入りが懸かった松山の最終日は、いきなり1番でワナにはまった。3打目のSWでのアプローチはグリーンの傾斜を上りきらない。同じような位置まで戻され、パターに替えた4打目もまた元の地点に返ってきた。5打目でようやく乗り、次のパットを沈めてダブルボギー。2番もアプローチを寄せきれずボギーを叩いた。出だしのつまずきが響き、巻き返しのもくろみは外れた。

 「このコースを攻略する力がなかったのかな」

 米ツアー初勝利で勢いをつけて臨んだメジャーは35位とあって、当然、自己評価は厳しかった。それでも間髪入れず、視線を次のメジャーとなる全英オープンに向けた。今大会で求められた転がしのアプローチ、グリーンの傾斜を計算したショットが、次の舞台で必ず生きると考えていた。

 「全英はこういう感じのコースが多い。そこをどう攻略するかが、これからの課題になる」

 パインハースト・リゾートから課せられた宿題をクリアした先に、日本選手初のメジャー制覇が現実味を帯びてくる。

 「僕はメジャーに勝てると思っている。勝つと思っていることが大事。練習をすればチャンスはある。(トップ選手がそろう)メモリアル・トーナメントを勝ったのだから、勝てると思っている」

 強気でも何でもない心からの自信。実際、今大会に圧勝したカイマーには、2月のアクセンチュア・マッチプレー選手権1回戦で勝っている。メジャー選手の背中は見えている。その差を埋めるために「練習」の2文字を何度も口にした。自信が本物であることを近い将来、証明する。

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