丸ちゃんも松山絶賛「ショットが奏でる音と高さは世界クラス」

[ 2014年6月3日 11:15 ]

松山の優勝について語る丸山茂樹

USPGAツアー メモリアル・トーナメント最終日

(6月1日 米オハイオ州ダブリン ミュアフィールド・ビレッジGC=7392ヤード、パー72)
 【丸山茂樹の目】今大会の英樹は手探りではなく、自信をもって優勝争いをしていた。ゴルフの調子は良く、勝つために十分な経験も積んでいた。前週のクラウンプラザ招待で惜しくも優勝を逃した時に「初優勝までカミングスーンだ」と話していたが、まさにその言葉通りになった。

 英樹のショットが奏でる音と高さは世界クラス。遼と2人は日本では別格だ。加えて英樹にはどんな時も安定したスイングのリズムがある。これこそが絶大なる魅力。遼は慌てて速くなったりするが、英樹にはほとんどない。緊張感の有無にかかわらず上半身と下半身の捻転差で大きなショットをリズム良く打てる。

 今季はアプローチも良くなってきた。一緒に練習して伝えてきたのは、頭の中にメトロノームを置けということ。ショットと同じで一定のリズムを頭、心の中に刻んでおく。緊張してドキドキしている時こそ、信じるのが大事になるからだ。

 米ツアー1年目の僕は言葉と移動距離と時差に苦しめられた。米国内の数時間の時差がジャブみたいに効いて寝られないから睡眠薬も飲んだ。でも英樹はそんなことも関係なさそうだ。一緒に出かけても常に「ああ眠たい」と言っている。まだ22歳。30歳を超えて向こうに渡った僕とは違う。

 周りは次にメジャー制覇を期待するだろうが、まだ1勝。5勝したわけではない。それでもしっかり自己管理して今のゴルフ、努力を続けていければ、メジャーでも必ず勝てるだろう。(プロゴルファー、米ツアー3勝)

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2014年6月3日のニュース