大学恩師も松山V祝福、手記で「英樹の勝因はスコットとの縁」

[ 2014年6月3日 11:15 ]

18番、スコットと握手する松山

USPGAツアー メモリアル・トーナメント最終日

(6月1日 米オハイオ州ダブリン ミュアフィールド・ビレッジGC=7392ヤード、パー72)
 松山の恩師である東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督(52)がスポニチ本紙に独占手記を寄せ、さらなる飛躍に期待した。

 英樹、優勝おめでとう!去年のプレジデンツ・カップと同じ舞台で、アダム・スコットと一緒に回りコースを経験した。そして、最終日に何かの縁でまたスコットと回った。優勝するには技術だけに限らず、巡り合わせもないと勝てない。その中でスコットと回ったこと、あのコースで勝っていたことが優勝した理由の一つであることは間違いないね。

 予選落ちしたマスターズは思い入れが強かった。けど、あの当時は万全の状態じゃなかった。そこで「おまえは下手だったね」と言ってそれで終わった。そこで切り替えられたことが大きかった。「メジャーも、試合もこれで終わりじゃないよ」ってね。一つの試合が終わったら、次。その時、その場所に戻ることはできない。これからも試合があり、メジャーは全米オープン、全英オープン、全米プロ選手権と続く。それも今年だけじゃない。来年も再来年も5年後も、10年後も続く。失敗してもいい、何かを糧にして自分が大きくなっていかないといけない。そして英樹の人一倍強い向上心で向かってほしい。

 英樹は今でも東日本大震災を忘れられないと言っている。そのため仙台に住民票を置いて国内での拠点にしている。日本でも優勝した時には祝福の言葉を贈ってくださるプロ野球の王さんも「凄い子だね」と電話をくださった。ゴルフで優勝したことは確かに凄いことだし、おめでとうだ。だけど、英樹が東北への思いを持って戦っているということが、我々東北人には本当にうれしい。(東北福祉大ゴルフ部監督)

続きを表示

この記事のフォト

2014年6月3日のニュース