葛西 平昌五輪は“家族で金”「子供を連れていきたい」

[ 2014年4月17日 05:30 ]

JOC特別賞を受け取り笑顔の葛西

 4年後は家族で金!全日本スキー連盟(SAJ)は16日、都内のホテルでソチ五輪メダリストの顕彰式、祝賀会を行った。ノルディックスキー・ジャンプ男子の個人ラージヒル銀、団体銅と2つのメダルを獲得した“レジェンド”葛西紀明(41=土屋ホーム)は、一般人女性の張磨怜奈(はりま・れいな)さん(29)との結婚を発表してから初めて公の場に姿を見せた。おのろけ&幸せモード全開の中、家族一丸となって18年の平昌(ピョンチャン)五輪での金メダルを誓った。

 パラオ帰りで少し日焼けした顔に幸せそうな笑みが広がった。2月に結婚した葛西は「プチハネムーン」として出掛けたバカンスから先週末に帰国したばかり。「楽しいことがたくさんあった」と南国の熱気に負けじと2人の愛も一層深まった様子だ。

 結婚してから報道陣の前に姿を見せるのは初めて。「まだ結婚した実感はない。ずっと付き合っているような感じ」と心境を語り、「ラブラブですね」と言われると「間違いないです!」と即答した。プロポーズは銀メダルを獲得したラージヒル個人の試合直後。「試合が終わってドーピングコントロールの最中に電話した」と明かした。

 怜奈夫人のことは「レイチェル」、葛西は「のりちゃま」から発展して「ちゃま」と呼ばれているという。のろける姿もほほ笑ましいが、人生の伴侶を得て競技に対するビジョンも一層明確になった。「今回は銀、銅を獲ったけど、やはり金という目標が一番。今度は“家族と金”という目標に向かっていきたい」とあらためて4年後の金獲りを宣言した。

 この日はトリノ五輪のフィギュアスケート女子金メダルの荒川静香さんが妊娠を発表。「子供は簡単にはできない。うらやましい」と語る葛西は「子供を五輪に連れていきたい」と“パパでも金”の野望も抱く。これまでも家族の存在が競技を続ける大きなモチベーションだったが、所帯を持ってもそれは変わらない。2つのメダルに対し、SAJと日本オリンピック委員会特別賞の報奨金は合わせて600万円(銀=200万円、銅=100万円)で、「これを家を建てる資金にしたいと思っちゃってます」と笑顔。「レイチェル」との愛の巣から「ちゃま」は4年後の金メダルへと羽ばた。

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