メダル獲っても強化費減…SAJ 分配増は15年度から

[ 2014年4月17日 05:30 ]

メダルを手に笑顔を見せる(前列左から)平野、渡部暁、葛西、竹内、(後列左から)小野塚、平岡、伊東、竹内、清水
Photo By スポニチ

スキー連盟ソチ五輪顕彰式・祝賀会

(4月16日)
 3大会ぶりのメダル獲得に沸くSAJだが、前途は決して明るくない。ソチのメダル獲得で日本オリンピック委員会(JOC)の強化費配分はアップする見込みだが、これはあくまで来年4月からの次年度で、スキーでいえば15年秋から始まる次々シーズン。今年度はリオ五輪対策プロジェクトも始動し、前年と同じ強化ランクなら配分が減少する可能性が高い。

 さらに連盟独自のスポンサーも五輪終了で契約内容の見直しを図っており「すでに(昨季の)半額で、という申し出もある」とSAJの谷雅雄総務本部長。JOCからの強化費は3分の2が補助で、競技団体は3分の1を自己負担する必要がある。このため独自財源が不足すれば、JOCからの配分すら使えないことになる。五輪シーズンの強化費支出は約3億円だったが、今後の見通しは不透明。18年平昌五輪に向けてのスタートとなる次シーズンは、強化策の見直しも迫られることになりそうだ。

続きを表示

2014年4月17日のニュース