ソチ五輪主将はジャンプの葛西、旗手はカーリングの小笠原

[ 2014年1月14日 18:48 ]

ソチ五輪の旗手に決まった小笠原

 日本オリンピック委員会(JOC)は14日、ソチ冬季五輪日本選手団の主将にノルディックスキー・ジャンプ男子で41歳の葛西紀明(土屋ホーム)、旗手にカーリング女子で35歳の小笠原歩(北海道銀行)、副将にスピードスケート女子で39歳の田畑真紀(ダイチ)を決めて発表した。

 葛西は1992年アルベールビル五輪から7大会連続で大舞台に臨み、3度目の小笠原は結婚、出産を経て代表となった。JOCは選手団の顔にベテランを据え、チームジャパンにもたらす影響力に期待した。

 橋本聖子団長は、“アラフォー”で活躍する葛西、田畑の起用理由を「やればできるという姿勢を若い選手が見れば教育になる」と説明した。小笠原は競技普及への願いも込め、カーリングから初めて抜てきした。雪と氷の競技で選手村が分かれる点を考慮し「氷でもしっかりとした主将格を置いておきたい」と、2大会ぶりに副将を採用して橋本色を出した。

 ジャンプ女子で17歳の高梨沙羅(クラレ)ら若いメダル候補もおり「ベテランから学べたからこそ重層的な選手団ができた」と強調した。過去最高だった1998年長野五輪(金5個を含む計10個)を上回るメダル獲得へ、屋台骨を整えた。

 ▽橋本聖子・日本選手団団長の話 人間力なくして競技力向上なし、のテーマで人選した。葛西は文句なし。レジェンドなので選手たちに力を与えてほしい。田畑も39歳で第一線にいてすごい。旗手は新しい競技団体にやってほしかった。

 ▽葛西紀明の話 過去6大会は主将などの話は一度もなかったが、今季はスタートから調子がいいので、もしかしたら話があるかなとひそかに期待していた。それが現実となって大変名誉であり、うれしい。

 ▽小笠原歩の話 信じられない気持ち。驚いた。選んでいただいたからにはプレーではもちろん、日本のために尽くし、選手団を盛り上げるために一役買えたらと思います。一生懸命旗を振りながら楽しみたい。

 ▽田畑真紀の話 予想していなかったので、びっくりした。責任重大なので、しっかりしなきゃいけないなという気持ち。日本の代表として誇りを持って戦ってきたい。

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