小野塚 自己最高タイ2位!ソチ五輪メダル見えた!

[ 2014年1月14日 05:30 ]

女子ハーフパイプで2位に入り、表彰式で笑顔を見せる小野塚彩那

フリースタイルスキーW杯ハーフパイプ第4戦

(1月12日 米コロラド州ブレッケンリッジ)
 小野塚彩那(25=石打丸山ク)が自己最高位に並ぶ2位に入った。雪が激しく降る難しいコンディションの中でも大きなミスなく6回のジャンプを決めて82・80点をマーク。ソチ五輪前の最後のW杯で弾みをつける好成績となった。84・00点のマディー・ボーマン(20=米国)が今季初勝利、通算3勝目を挙げた。男子は津田健太朗(30=尾瀬ク)が65・60点の12位。デービッド・ワイズ(23=米国)が89・00点で今季初優勝、通算3勝目を挙げた。

 元アルペン選手ならではの技術が光った。小野塚が激しく降る雪に負けずに、スピードを保ち繰り出すジャンプは他のどの選手よりも高かった。「天気が悪くてスキーが遅かったけど、他の選手が苦しむ中で自分は高さを出せた」と得点を確認して右手を突き上げた。

 1回目はわずかに減速した終盤に技の難度を落としたが、2回目は2回転を決めて得点の上積みにも成功した。強豪ぞろいの大会、しかも五輪前最後となるW杯での2位。表彰台で満面の笑みを見せた小野塚は「レベルが高い中で成績を残せて良かった。練習してきたことが出せた」と手応えを得た。

 スキーのハーフパイプが初採用されるソチ五輪に向けて、世界選手権3位などの昨季の活躍で一気にメダル候補に躍り出た。全日本スキー連盟の強化指定も最高ランクの「特A」となった。ところが、今季のW杯は開幕戦が11位。第2戦は7位。転倒が続いて本領を発揮できずにいた。

 立て直しを図るために、先月からスノーボードの全日本チームでチーフコーチを務めたこともある綿谷直樹氏(43)をパーソナルコーチに迎えた。スノーボードとスキーの違いはあるが、年明け早々の第3戦を欠場して綿谷氏と技の細部を見直したことが復調につながった。14日に発表される五輪代表入りも確実な状況。「出るだけではなく、メダルが目標。金メダルも届かないところじゃない」と大きな目標をまっすぐに見つめた。

 ▽ハーフパイプ女子第4戦 (1)ボーマン(米国)84・0点(1回目=84・0、2回目=81・40)(2)小野塚彩那(石打丸山ク)82・80点(77・20、82・80)(3)シーハン(オーストラリア)78・0点(78・0、6・20)

 ◆小野塚 彩那(おのづか・あやな)1988年(昭63)3月23日、新潟県南魚沼市(旧・塩沢町)生まれの25歳。湯沢高から専大に進み、09年インカレ1部で女子大回転優勝。全日本技術選手権では総合2位が3回。11年春からハーフパイプに転向。昨季は世界選手権3位、W杯総合3位。1メートル58、50キロ。

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