藍 胃痛で棄権、5年ぶりの0勝終幕「体の面で苦労した」

[ 2013年11月26日 05:30 ]

タイトルホルダーズの最終日を胃痛で棄権した宮里藍

USLPGAツアー タイトルホルダーズ最終日

(11月24日 米フロリダ州ネープルズ ティブロンGC=6540ヤード、パー72)
 宮里藍(28=サントリー)は胃痛でスタート前に棄権し今季は08年以来5年ぶりに優勝なしに終わった。上原彩子(29=モスフードサービス)は25位、宮里美香(24=NTTぷらら)は29位、有村智恵(24=日本ヒューレット・パッカード)は53位。フォン・シャンシャン(中国)が通算15アンダーで今季ツアー2勝目、通算3勝目。朴仁妃(韓国)が2年連続賞金女王に輝き、日本勢は宮里藍が27位、宮里美が36位、上原が58位、有村が61位で来季シードを確保した。

 不本意な形でシーズンが終わった。第3日から胃痛を訴えていた宮里はコースに姿を見せず棄権した。マネジャーを通じて「残念な最終戦だが、誰にでも必ず良い終わりが来るとは限らない」とコメント。09年から4年連続米ツアーで勝利を重ねてきたが、それも途切れる形となり「春先の(交通)事故に始まり、体の面で苦労した一年」と無念さをにじませた。

 専属トレーナーとトレーニングを続け、食事にも気を配るなど体調管理に努めているものの、2月、自身初戦のホンダLPGA終了後にタイで自動車事故に巻き込まれて首を痛める不運に見舞われた。全米女子オープン後の7月にはシーズン中では異例の4週間のオフを取って後半戦に備えた。しかしパットが不安定で、10月にはパターを替えてすぐ元に戻すなど迷いを隠せず成績も振るわないままだった。

 出場20試合でRRドネリー・ファウンダーズ・カップの2位が最高。トップ10入りは2回。メジャーでの優勝争いもなし。朴仁妃らに圧倒され「このツアーで勝つことは凄く難しい」とあらためて痛感した。「しっかり休んで充電したい。来年は一年通してコンディションを維持したい」。来年1月に米ツアー9年目の開幕戦を迎える。

 ◆藍17位 女子ゴルフの25日付世界ランキングが発表され、宮里藍は前週から1つ下がって17位、宮里美香は21位で変わらなかった。横峯さくらは34位、森田理香子は44位から35位に浮上した。1位は朴仁妃(韓国)、2位はスサン・ペテルセン(ノルウェー)、3位はステーシー・ルイス(米国)で変動はなかった。

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2013年11月26日のニュース