東京開催に汚染水影響なし 竹田氏、IOC委員に手紙

[ 2013年9月3日 09:11 ]

 2020年夏季五輪開催を目指す東京招致委員会の竹田恒和理事長は2日、開催都市決定の投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)委員に対し、東京電力福島第1原発からの汚染水漏れの不安を打ち消すため「東京は全く影響を受けていない」などと訴える手紙を送ったことを明らかにした。

 8月27日付の手紙を約100人の委員に送り、福島の原発問題が報じられていることに対し、東京に住む人々の生活を「全く普段通りで安全だ」と説明。「大気と水は毎日チェックされ、問題となるような兆候が一切ないことを政府も確認している」と記した。肩書は招致委理事長と日本オリンピック委員会(JOC)会長、IOC委員だった。

 竹田理事長は欧米でも汚染水問題が報道されることで「東京自体が危ない状態だという誤解を招かないように、現状をきちっと把握してもらう必要があった」と手紙を出した趣旨を語った。汚染水問題はIOC委員にも浸透しており、東京招致への影響が懸念されている。(共同)

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2013年9月3日のニュース