日本男子 4人で銅勝ち取る!井上監督「本当に頑張った」

[ 2013年9月3日 06:00 ]

男子団体3位決定戦 韓国選手(下)に勝利した大将・七戸

柔道世界選手権最終日

(9月1日 リオデジャネイロ)
 銅メダルが決まった瞬間、男子の井上康生監督はとびきり大きなガッツポーズを見せた。「よくここまで戦ってくれた。本当に頑張った」と選手を称えた。

 90キロ級の西山将士をケガで欠き、1回戦から4対5のハンデ戦が続いた。宿舎を出る前には「4人でも、たとえ3人になっても絶対に勝ちに行くぞ」と号令をかけたが、それでも苦戦は覚悟していた。先ぽうの福岡がベテランらしい試合運びを見せ、73キロ級を制した大野はエースとして君臨。個人、団体を含めて10試合全てを一本勝ちで飾った。中、重量級の長島と七戸も個人戦の鬱憤(うっぷん)を晴らす動きで貢献した。

 リードしている時、されている時、指導をしのぐ時、得意技を防がれた時など、合宿で井上監督は細かな想定練習を徹底してきた。「海外勢が得意な隅返しで簡単に投げられる選手がいなかった」と胸を張ったように技術面で綿密な対策を施した。一方で選手ごとにモチベーションビデオを作成するなどメンタル面のサポートも怠らなかった。もちろんまだ十分ではない。「この大会で多くのことを学んだ。もっと若手も発掘、育成して、日本柔道界のレベルアップを果たしたい」。3年後、再びリオに戻る五輪に向けて“康生改革”の神髄はこれから始まる。

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2013年9月3日のニュース