久子さまIOC総会出席へ 政治と距離の立場 苦渋の決断

[ 2013年9月3日 06:00 ]

 宮内庁は2日、アルゼンチン・ブエノスアイレスで7日(日本時間8日)に開かれ、20年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会に、高円宮妃久子さまが出席し、東日本大震災の被災地支援への謝意を伝えるスピーチをされると発表した。政治活動と距離を置く皇室の立場として、招致活動への関与を否定してきた宮内庁の風岡典之長官は「苦渋の決断」とし、「天皇、皇后両陛下も案じられていると感じた」と話した。

 宮内庁によると、久子さまは3日から9日までの日程でアルゼンチンを訪れ、IOC委員との懇談や総会前日のレセプションに出席し、震災支援に謝意を伝える予定だった。しかし、8月26日に下村博文文部科学相が宮内庁を訪れ、風岡長官に久子さまの総会出席を要請。さらに首相官邸の杉田和博官房副長官からも同様の要望があった。

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2013年9月3日のニュース