遼5バーディーで予選突破「喜ぶのはもったいない」

[ 2013年3月10日 06:00 ]

第2ラウンド、11番で第1打をピンそばに付け、キャディーにボールを投げる石川遼

USPGAツアープエルトリコ・オープン第2日

(3月8日 プエルトリコ・リオグランデ トランプ・インターナショナルGC(7569ヤード、パー72)
 42位スタートの石川遼(21=フリー)は小技がさえて、5バーディー、1ボギーの68で回り、通算6アンダーとスコアを伸ばし首位と8打差の31位に浮上。2月のノーザントラスト・オープン以来2戦ぶり、今季6戦で2度目の予選通過を果たした。アンドレス・ロメロ(アルゼンチン)が通算14アンダーで単独首位に立った。

 ファーマーズ・インシュランス・オープン第1日と並ぶ今季自己ベストの68で回った石川だが、笑顔はなかった。31位での決勝進出にも「ホッとしたとか安心したというのはない。修正したいことがたくさんある」と納得はしていなかった。

 インから出て11、12番でバーディー。13番は2日連続ボギーとしたが、後半の2番まで4つ伸ばした。4番は3Wでの第1打を右に曲げたが、ボールは池の手前のラフに止まった。「運をもらったホール」で2メートルのパーパットを沈めるとガッツポーズをつくった。

 予選は前年優勝のジョージ・マクニール(米国)と同3位のヘンリク・ステンソン(スウェーデン)と同組。マクニールはこの日ベストの64。ステンソンは2日間で2度しか1Wを握らない手堅さで68、69をマーク。2人に引っ張られるように、8、9番のピンチでは約20メートルのパットを2打で収める粘りも見せた。

 この日はティーショットのミスが目立ったが、18ホールのパット数は前日から3つ減り27とパットがさえた。理想には遠いが、着実に復調している。「凄く自分に合っているコースだから、予選通過だけで喜ぶのはもったいない。優勝争いを目指したい」。石川は貪欲だった。

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2013年3月10日のニュース