稀勢、２敗守る　一門の大先輩・大鵬さんのためにも…

琴奨菊（右）をきめ出しで破った稀勢の里

大相撲初場所１０日目

（1月22日 両国国技館）
　稀勢の里が琴奨菊との日本人大関対決を制し、２敗をキープした。互いに得意な左四つの体勢となり、そこから約５０秒がっぷり。最後は相手がすくい投げで逃げてきたところに体を寄せ、きめ出しで勝負を決めた。

　前日の打ち出し後に大鵬さんが眠る大嶽部屋を弔問し「寂しくなりました」。二所ノ関一門の大先輩から期待をかけられていた２６歳は「気持ちを集中していきたい」と逆転優勝を諦めていなかった。