五輪代表の貫禄 金田、大会新で200バタ金

[ 2012年12月18日 06:00 ]

競泳世界短水路選手権最終日

(12月16日 トルコ・イスタンブール)
 16日、25メートルプールで争う各種目の決勝を行い、男子200メートルバタフライでロンドン五輪代表の金田和也(金田SC)が1分51秒01の大会新記録で優勝した。小堀勇気(セントラルスポーツ)は1分53秒14で4位だった。女子200メートル平泳ぎでは東京・武蔵野高1年の渡部香生子(JSS立石)が、2分19秒39の短水路高校新記録で銅メダルを獲得した。男子200メートル背泳ぎは栃木・作新学院高3年の萩野公介(御幸ケ原SS)が1分51秒00の短水路高校新記録で4位。今大会の日本のメダルは金2、銀1、銅1の計4個だった。

 素早いターンと、水中に長く潜るドルフィンキック。ターンが長水路(50メートルプール)よりも多く、武器を生かせる短水路で金田は表彰台の真ん中に立った。男子200メートルバタフライを制し「世界の大会で勝てたことはうれしい」と喜んだ。

 チャンスを確実にものにした。ロンドン五輪優勝のレクロー(南アフリカ)は棄権し、その他の強豪も不在。目標の短水路日本記録には1秒51も及ばず「無力さを感じた。チャド(レクロー)がいなかったから勝てた」と無念さも込み上げた。

 昨年亡くなった祖父の平八郎さんが創設したクラブで鍛錬した。ロンドン五輪出場を逃した場合は引退も考えていたが、五輪初出場を果たし、今大会は金メダル。「ゆっくりして今後の目標は考えたい」。25歳のスイマーにとって新たな可能性が生まれた一年となった。

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2012年12月18日のニュース