日体大が北朝鮮に遠征 スポーツ交流目的に40人

[ 2012年11月7日 17:56 ]

 日本体育大のサッカー、柔道、レスリング部の学生ら約40人がスポーツ交流を目的に北朝鮮に遠征することが7日、大学関係者らの話で分かった。来週から約1週間の予定で平壌に滞在し、大学の視察や練習試合などを予定している。

 日本政府は2006年の北朝鮮によるミサイル発射を受けた経済制裁の一環で、国民に北朝鮮への渡航自粛を要請している。両国の公式の交流が事実上、途絶している中での単独の大学によるスポーツ交流の試みは注目を集めそうだ。

 北朝鮮はロンドン五輪で4個の金メダルを獲得した。日体大は同国のスポーツ人材育成で大きな役割を担っている大学の施設や練習環境を視察し、今後の強化に生かしたい考え。学生の渡航費や滞在費は大学側が負担する。外務省などと折衝を重ねてきた日体大関係者は「政治に縛られない純粋なスポーツ交流」と意義を強調した。

 国際大会出場などスポーツを目的とした北朝鮮への渡航は、最近では昨年11月にサッカーのワールドカップ(W杯)アジア3次予選の北朝鮮戦(平壌)で日本代表の選手、サポーターらに「特例措置」として認められた例がある。

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2012年11月7日のニュース