瀬戸、短水路日本新V!ロンドン五輪銅の萩野に勝った

[ 2012年11月7日 06:00 ]

<競泳ワールドカップ東京2012>男子400メートル個人メドレーで短水路の日本記録を更新した瀬戸大也の平泳ぎ

競泳W杯東京大会第1日

(11月6日 東京・辰巳国際水泳場)
 短水路(25メートルプール)で争われ、男子400メートル個人メドレーでは瀬戸大也(18=JSS毛呂山)が4分0秒02の日本新記録をマークし、ロンドン五輪代表で銅メダリストの萩野公介(18=御幸ケ原SS)を下して優勝した。萩野は3位だった。男子200メートル平泳ぎでは9月の国体で世界記録をマークした山口観弘(18=志布志DC)が短水路高校新となる2分4秒64で制した。

 場内が静まり返ったことが、逆に瀬戸への期待の高さを物語っていた。2位に6秒92の大差をつけた優勝タイムは自身の日本記録を0秒10塗り替える日本新、4分0秒02。「4分を切ったと思っていたので“4分0秒02って何だよ~”って」と苦笑いを浮かべたが、10月からのW杯シリーズで21度目の表彰台は実りの秋を連想させるものだった。

 スタートでゴーグルの左に水が入り「隣にいる(萩野)公介が見えなかった」ハプニングはあったが、得意のバタフライから一人旅だった。五輪でブレークした同級生に圧勝して「やっぱり気持ち、です」と気持ちよさそうに振り返った。

 3月にインフルエンザにかかり、ロンドンの最終選考会は3位で涙をのんだ。「やっぱり国内じゃなくて世界に目を向けないと勝てない。(16年の)リオは公介と2人で世界記録で勝ちたい」と話した18歳は、着実にその目標への道を歩んでいる。
 
 【男子】▽400メートル個人メドレー(タイムレース)(1)瀬戸大也(JSS毛呂山)4分0秒02=短水路日本新(2)森洋介(法大)4分6秒94(3)萩野公介(御幸ケ原SS)4分7秒70

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