稀勢の里 7日命日の先代師匠に賜杯と綱を誓う

[ 2012年11月7日 06:00 ]

横綱日馬富士(左)と稽古する稀勢の里

 大相撲の大関・稀勢の里(26=鳴戸部屋)が亡き先代師匠に初Vと綱獲りを誓った。7日は昨年急死した先代・鳴戸親方(元横綱・隆の里、高谷俊英さん=享年59)の命日。この日、福岡市内で行われた稽古後、大関は「10年間(相撲に関するアドバイスなどを)たくさん言われてきたから、1年では忘れることはない。ずっと忘れることはないと思う」としんみりと話した。

 昨年の九州場所では悲しみを乗り越えて大関昇進を果たした。ライバルの日馬富士に綱獲りでは先を越されてしまったが「後半戦まで戦える力をつけることが大事」とスタミナ強化を課題に挙げた。

 この日は出稽古に来た日馬富士に3勝8敗(1同体)だったが調子は上向いている。稽古中には日馬富士の師匠・伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)から「上体が攻めている時も立っている。当たった後も低く押していくしかない」とアドバイスされた。「優勝しなきゃ、話にならない。みんなの期待を裏切り続けているし頑張ってやるしかない」と覚悟を口にした。

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2012年11月7日のニュース