貴乃花部屋入門の双子 父の夢かなえる 親方は「いい素質持っている」

[ 2012年8月22日 07:33 ]

貴乃花部屋への入門を決めた上山剛(右)、賢(左)の双子は手を伸ばせば天井に手が届く

 “大型ツインズ”が大相撲の貴乃花部屋に入門することが21日、分かった。中学3年の上山剛(15)、賢(15)の双子で、ともにバスケットボール茨城県選抜として全国3位に入ったダイヤの原石。現在、2人は夏休みを利用して東京都中野区の貴乃花部屋に住み込みで体験入門しており、来年の春場所(3月10日初日)で初土俵を踏む予定となっている。

 兄の剛が1メートル85、91キロ、弟の賢が1メートル87、97キロと堂々の体格で、性格はともに負けず嫌い。2人ともバスケットボールU―15日本代表候補にもリストアップされていたという。姉・えりさん(22)はサッカー選手で、常盤木学園高(宮城)では日本代表・熊谷紗希らとともに全国制覇を成し遂げ、現在は関東学園大でDFとして活躍している。

 境小6年でバスケットボールを始めた2人だが、その頃から「日本人横綱になってほしい」との思いを持つ父・勝利さんから角界入りを勧められていた。今年3月に中学でのバスケット生活が終わり、「親孝行がしたい」と父に賛同。夏休みを利用して今月16日から貴乃花部屋に住み込んで体験入門している。

 剛は「親のため、部屋のため、バスケ部のみんなのために頑張りたい」、賢は「誰にも負けないという自信を持ちたい。努力しないと追いつけない」と決意表明。20日に初めて稽古に参加し、貴乃花親方(元横綱)も「いい素質を持っている」と期待を寄せる。

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