日馬富士 綱獲りへ!26日異例のスピード始動

[ 2012年7月24日 06:00 ]

名古屋場所で全勝優勝した日馬富士は一夜明け会見後に近所の幼稚園児に祝福された

 自身初の全勝で3度目の優勝を飾った大関・日馬富士(28=伊勢ケ浜部屋)は優勝から一夜明けた23日、名古屋市内の宿舎で会見に臨み、「一生懸命やった結果が全勝で良かった」と笑顔で話した。29年ぶりの千秋楽全勝相星決戦では横綱の白鵬を圧倒したが「勝つのは30~40%くらい。ただ、勝っても負けても長い相撲を取りたいと思った」と明かした。

 秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)では3度目の綱獲りに挑戦するが、26日に異例のスピード始動することになった。25日には北海道の月形温泉に移動し、部屋の合宿に参加。青森の鰺ケ沢合宿を経て、8月4日に旭川市から始まる夏巡業へ突入する。「合宿では多めに稽古して巡業では自分のペースでやりたい」とすでに戦闘モードだ。綱獲りには「やるべきことをやって、あとは運に任せたい。神様がチャンスをくれたのでしっかりとつかみたい」と意欲を見せた。

 綱獲りの条件に関しては、この日、両国国技館で行われた横綱審議委員会で、13勝以上が昇進ラインという見解が示された。鶴田卓彦委員長(元日本経済新聞社社長)は「優勝したなら問題はないが、それ以外でも13勝以上ならば検討の対象になる」と話した。

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2012年7月24日のニュース