錦織4強ならず…格下にストレート負け 芝の課題浮き彫り

[ 2012年7月14日 06:00 ]

シングルス準々決勝でショットが決まらず、天を仰ぐ錦織圭

 男子テニスのホールオブフェーム選手権は12日、米ロードアイランド州ニューポートでシングルス準々決勝が行われ、ロンドン五輪代表で第2シードの錦織圭(日清食品)は09年優勝者のラジーブ・ラム(米国)に6―7、3―6で敗れた。錦織は第1セットをタイブレークで落とすと、第2セットは相手の強力なサーブを破れずに押し切られた。

 ロンドン五輪会場のウィンブルドンと同じ芝のコートで、課題が浮き彫りになった。世界ランキング18位の錦織は同118位と格下の長身選手、ラムの強力サーブとボレーを崩せず「この芝ではほとんど勝ち目がなかった」とため息をついた。

 第1セットのタイブレークで6―6から2ポイント連取されて落とした。第2セットは第1サーブの確率が大きく落ち、0―1からのサーブゲームをダブルフォールトで落とすと、盛り返せなかった。ウィンブルドン選手権も強力サーブのデルポトロ(アルゼンチン)に屈した。球足の速い芝で強いサーブを破るのは容易ではない。いかに自分のサーブゲームをキープしてチャンスをうかがうかが重要だが、持ち前の粘りを発揮できなかった。

 左脇腹痛による約2カ月間の休養から復帰後、体調は上向きで、実戦感覚も戻りつつある。次週のアトランタの大会が五輪前最後の試合。「調子も上がってきているので、もうちょっと調整して五輪で好結果を出したい」と語った。

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2012年7月14日のニュース