上野、やっと…さあ日本史上初の姉妹金目指す

[ 2012年5月13日 06:00 ]

<女子63キロ級決勝>田中(下)の関節を狙う上野

柔道全日本選抜体重別選手権兼ロンドン五輪代表最終選考会第1日

(5月12日 福岡国際センター)
 女子63キロ級で優勝し、代表が確実となった上野は、日本史上初の姉妹金メダリストを目指す。04年アテネ、08年北京五輪で女子70キロ級を連覇した姉・雅恵さんがコーチ席で見守る前で、危なげなく優勝。「ホッとしました」と喜んだ。

 この大会は7度目の優勝だが、五輪出場は2大会連続金メダルの谷本歩実に阻まれてきた。北京五輪出場が懸かった4年前も決勝で谷本を破ったが落選。「あの悔しさがあるから今がある」。しぶといと自ら評する柔道同様、やっと五輪代表を手にした。北京五輪後に引退し、柔道界から離れた雅恵コーチは「五輪目指すなら私がいた方がいい」と指導者で復帰し、妹をサポートしてきた。過去に兄弟、姉妹の金メダリストはいない。最強姉妹は「金メダルを獲る」と言葉をそろえた。

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2012年5月13日のニュース