悪条件何の!遼くん“我慢”で今季最高4差11位発進

[ 2012年4月27日 06:00 ]

1番、ティーショットを放つ石川遼

男子ゴルフツアー 中日クラウンズ第1日

(4月26日 愛知・名古屋GC和合コース=6545ヤード、パー70)
 我慢はお任せだ。一昨年優勝の石川遼(20=パナソニック)は4バーディー、3ボギーの69で回り、1アンダーで首位と4打差の11位につけた。今週使う新パターが上々の手応え。雨の悪条件でボギーが先行する中、徐々にショットを立て直して今季自己最高のスタートを切った。久保谷健一(40=フリー)がボギーなしの5バーディー、65で単独首位に立った。
【第1R成績】

 一昨年に58を出したとはいえ、和合が難コースであることに変わりはない。その上、雨が降り、風が不規則に舞った。当然、簡単にスコアは伸びない。そんな状況を、石川は歓迎していた。

 「我慢比べになればなるほどやりやすい」

 グリーンが小さく、外した時のアプローチが厄介。スコアメークの条件は「パーオンを続けること」と語っていた。前半はショットが不安定でボギーが先行したが、流れが来るまで待つのも我慢と言わんばかりに落ち着いていた。2オン2パットのパーでリズムをつくり、14番は残り180ヤードを6Iで3メートルに付けるバーディーを奪うなど、中盤に巻き返した。

 開幕前の米8試合で50万1231ドル(約4000万円)を稼ぎ、主催者からの推薦を得られれば無制限で米ツアーの試合に出られる「特別一時会員」になった。難コース、難セッティングに耐えながらスコアをまとめるゴルフを数多く経験した結果、バーディー合戦よりも我慢比べの方が得意と感じるようになった。

 「(感覚が)変わってきましたね。海外のコースをいろいろと経験することで、アプローチやパットでパーをセーブする方が向いているのかな、と思う。そういうのを生かしたいと思った」

 新しく使うスコッティーキャメロンのL字マレット型パターは「凄くいいパターに出合えた。勝ってから言いたいですけど」と上々の手応え。初日の11位は海外を含めて今季最高発進で、首位と4打差も2位に入った米プエルトリコ・オープンに並び最小差となった。「伸びるコースではない。コツコツやっていきたい」。焦らず、じっくりと、この好発進を生かしていく。

 ≪69も今季最高スコア≫今季、米ツアーも含め10試合目(マッチプレーを除く)となる石川だが、初日としては11位は最上位となった。首位との4打差も米ツアー、プエルトリコ・オープン(最終成績2位)と並んで最小。また69ストロークも米ツアー、ファーマーズ・インシュランス・オープン(同13位)、東建ホームメイト(同10位)と並ぶベストスコアだった。2シーズンぶりの優勝へ向け、上々のスタートを切った。

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