“自力”で決めた!イケシオ、ロンドン五輪出場当確

[ 2012年4月27日 06:00 ]

混合ダブルス2回戦を突破し、抱き合って喜ぶ池田(左)と潮田

バドミントン インド・オープン第2日

(4月26日 ニューデリー)
 混合ダブルスの池田信太郎(31)潮田玲子(28=ともに日本ユニシス)組が2回戦でインドネシアのペアに2―0で勝ち8強入りを決め、ともに2大会連続の五輪出場を確実にした。日本の出場枠は1つで、日本勢2番手の佐藤翔治(29=NTT東日本)松尾静香(25=パナソニック)組に5月3日付の世界ランキングで逆転される可能性が消えた。また、女子シングルスの佐藤冴香(21=日体大)と男子ダブルスの佐藤翔治、川前直樹(29=NTT東日本)組も五輪出場が確実になった。日本協会は出場枠を獲得した選手を五輪代表に決める。

 勝利を決めると笑顔で抱き合い、喜びを分かち合った。その後池田はかみしめるように「いやあ、良かったー」と目を閉じて天を仰ぎ、潮田の目には光るものがあった。8強入りした“イケシオ”が、ライバルペアの敗退を待たず、自力で五輪行きを確実にした。積極的なプレーで主導権を握り、高速ラリーでもひるまず、真っ向勝負で点を重ねた。28歳の潮田は「引いてしまわないように、思い切ってプレーした」とうなずいた。

 男女のダブルスで世界選手権銅メダリストになった2人が、ペアを結成して約3年。31歳の池田は「難しいことだらけで、最初は個々の能力だけでやっているようなものだった」と言うが、潮田が10年に日本ユニシスに移籍後は連係が格段に向上。この日も動きが重なることは少なく、潮田の甘くなった返球で招いたピンチを池田が好レシーブでカバーするなど、補い合うプレーも光った。

 北京五輪前も1年間の出場枠争いを経験したが、1カ国・地域の複数出場がより制限され、国内での争いが激しくなった。五輪選考レースの終盤、4月に入って痛みで首が上がらなくなった潮田だけでなく、池田も故障に苦しんだ。その苦闘の中で連続五輪にたどり着いた潮田は「4年前と比べものにならないくらい過酷だった。自分でもよく頑張ったと思います」と充実感に浸った。

 ▼小椋久美子さん 再び狙った目標の五輪に出られるのは凄い。(“イケシオ”は)何かやってくれるはず。重荷になったら嫌だけど、私の思いを託したい。(潮田との“オグシオ”で北京五輪女子ダブルスで5位入賞)

 ▽バドミントンの五輪出場権 1年間の成績を反映した5月3日付の世界ランキングを基に決定。シングルスは男女各38人。1~4位に1カ国から3人以上入っている場合は3人に出場権、16位までに2人以上が入っている場合は2人に出場権。ダブルスは男子、女子、混合各16組。1~8位に1カ国から2組以上が入っていれば2組に出場権が与えられる。それ以外はシングルス、ダブルスとも各国のランキング上位1人・1組に出場権が与えられる。

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