腹痛解消「68」!桃子 “谷口塾成果”で2位発進

[ 2012年2月24日 06:00 ]

7番ホール、ティーショットを放つ上田桃子

USLPGAツアーHSBC女子チャンピオンズ第1日

(2月23日 シンガポール タナメラCC=6547ヤード、パー72)
 体調不良から立ち直った上田桃子(25=フリー)が、4アンダーの68をマークし首位と2打差の2位につけた。今季初戦の前週の試合は、胃腸炎で不完全燃焼だっただけにその悔しさをぶつける好発進となった。前週2位の宮里藍(26=サントリー)は3アンダーの69で7位。宮里美香(22=NTTぷらら)は72で29位。アンジェラ・スタンフォード(34=米国)が6アンダーの66で首位に立った。

 おなかの痛みが消えたら、威勢のいいゴルフが戻ってきた。7つのバーディーを積み上げ2位発進。出だしのつまずきを挽回した上田は「いい集中力で回れた。凄く面白い一日だった」と声を弾ませた。

 10番パー4ではバンカーに打ち込んでダブルボギー発進だった。しかし「あれで吹っ切れた」と下を向くことなく、「あと71ホールあるから何があるか分からない」と気持ちを切り替えた。15番から3連続バーディーを決めると、折り返して2番からも再び3連続バーディー。「いい流れをつくって波に乗っていけた」と勢いのままにスコアを伸ばした。

 今オフは2度の賞金王に輝いた男子の谷口徹と練習を共にしてきた。昨年11月のミズノクラシックで復活優勝を遂げた時にも、開幕前にアドバイスを送ってくれた恩人。上田の練習に谷口が付き添ってくれたほか、谷口の宮崎合宿にも参加した。そこで得たものは、技術面に加えて「勝ちに対しての貪欲さ」と精神的な部分も大きかった。

 ところが、大きな収穫を手に勢い込んで臨んだ今季初戦は、開幕前に胃腸炎を発症して54位。18ホール回りきるのがやっとの状態で力を出し切れなかった。体調次第ではこの大会の欠場も覚悟していたが、回復して出場を決意。オフの成果も感じさせる好スタートとなり「いい練習ができていたんだと自信がついた。ショットに手応えを感じている」と悲そう感は消し飛んだ。

 上位はまだまだ混戦模様。先週は宮里が優勝争いを演じたが、今度は上田が優勝戦線をにぎわせる。

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2012年2月24日のニュース