カーリング協会会長 寄付前提の助成制度を認める

[ 2012年2月4日 22:16 ]

 日本カーリング協会の前事務局長が日本スポーツ振興センターからの助成金を寄付の形で競技団体に還流させていた問題で、同協会の土居博昭会長は4日、助成対象者から寄付を受けることを前提に助成制度を利用していたことを認めた。

 2009年度に定年退職した前事務局長は、同センターの「マネジメント機能強化事業」を利用した協会に再雇用され、10、11年度にそれぞれ924万円の報酬を受けていた。助成受給に必要な協会負担分は約230万円だったが、これを助成対象者からの寄付で賄う手法について、同会長は「『自主的に』と言ってくれたので、そんなうまい話があるならば、こんなありがたいことはないというのが本音だった」と話した。同様の問題はテコンドーやセーリングでも発覚している。

 この日は同協会の第1回調査委員会が開かれ、関係者から事情を聴いた。前事務局長が寄付を協会から要求されたとしていることについては、今後の調査で事実関係を確認するとした。

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2012年2月4日のニュース