八百長問題発覚から1年…北の湖理事長「土俵の充実がすべて」

[ 2012年2月2日 18:39 ]

 角界を揺るがした八百長問題発覚からちょうど1年がたった2日、日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)は東京・両国国技館で「土俵の充実がすべて。ファンのためにもしっかりやっていく」と、再発防止に力を注ぐ意向を示した。

 新設された危機管理部の八角部長(元横綱北勝海)は再発防止策の私案として、入門したての力士が学ぶ相撲教習所で問題の経緯や影響を伝えながら防止教育を施すことや、八百長を疑われる相撲がないか監視する監察委員会への指導を強化する方針を示した。

 弟子が八百長関与を認定された同部長は「当事者でもある。二度と経験してはいけない。大変なことがあったと伝えていく」と話した。

 横綱白鵬関は東京都墨田区の宮城野部屋での稽古後「今は前を向いてやっている。この1年を言葉で言うのは難しい。相撲協会新体制の下、力士は土俵の上で一生懸命やっていく」と信頼回復への心づもりを語った。

 八百長問題は、十両を中心とした現役関取によるメールの存在発覚で始まり、大阪での春場所が中止に追い込まれた。相撲協会は特別調査委員会を設置し、昨年4月に25人の力士、親方らに角界追放を意味する引退勧告などの処分を下した。

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2012年2月2日のニュース