年齢の壁越えられず クルム伊達 先に崩れ16年ぶり勝利ならず

[ 2012年1月16日 11:32 ]

 過去に4強入りした舞台で、年齢の壁は越えられなかった。クルム伊達はミスが目立ち、ストレート負け。昨季終盤から世界ランクを必死に上げ、本戦出場を果たしたベテランは「必死にもがいて獲得したこのスタートラインを生かしたい」と意気込んだが、16年ぶりの全豪勝利はならなかった。

 ダニリドゥとは初顔合わせだが、練習で「互いにどうやると嫌か好きか分かっている」という相手。序盤は互いのサービスゲームを奪い合う展開となったが、先に崩れたのは一回り年上のクルム伊達だった。

 3―4となり、迎えたサービスゲーム。好調だったサイドへのショットが乱れ始め、最後はダブルフォールトでこのゲームを失うと天を仰いだ。強風の中、徐々にコントロールに苦しみ、第2セット途中まで8ゲームを立て続けに落とすとリズムを取り戻せなかった。

 世界ランク4位まで上り詰めた1990年代よりも「テニスがしたいという思いが強くなった」と語るが、40歳を超えて体力の衰えも忍び寄る。1時間24分の我慢比べで屈し、全豪女子で最年長勝利には届かなかった。(共同)

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2012年1月16日のニュース