男子・カルクワ 女子・赤川が初優勝/大田原マラソン

[ 2011年11月24日 06:00 ]

フルマラソンを制した男子のマイナ・ディション・カルクワ(右)と女子の赤川香織はスポニチ杯を手に笑顔

 第24回大田原マラソン大会(スポーツニッポン新聞社後援)は23日、栃木県大田原市の美原公園陸上競技場を発着点に過去最多の4588人がエントリーして行われた。メーンのフルマラソンは男子がマイナ・ディション・カルクワ(20=愛三工業)が2時間15分9秒で、女子は赤川香織(29=スズキ浜松AC)が2時間33分38秒の大会新で、それぞれ初優勝を飾った。両選手には最優秀選手賞としてスポニチ杯が贈られた。

 <男子マラソン>ケニア出身のカルクワが初マラソンで初優勝。2時間14分53秒の大会記録更新が期待される走りだったが、41キロすぎにコースを間違える痛恨のアクシデント。それでも、首位を守ってゴールテープを切った。熊本・鎮西高時代にインターハイ5000メートルで優勝して愛三工業入りした社会人2年目の20歳は「優勝は厳しいと思ったけど頑張った。うれしい」と流ちょうな日本語で喜びを表現した。指導する仙内勇監督(51)は「まだ若いし、本当のマラソンのきつさを知ったと思う」とさらなる飛躍を期待していた。

 <女子マラソン>赤川は右手でガッツポーズをつくってゴールに飛び込んだ。自己記録の2時間44分59秒を10分以上縮めての初優勝に「ペースを守って走れた」と笑みを浮かべた。来年のパリマラソンの出場権を獲得し、星野芳美が05年に出した2時間35分58秒の大会記録も塗り替えた。26歳で駅伝からマラソンに転向し、充実の3年目を迎えたニューヒロインは「まだまだ記録を更新したい」と出場予定の東京マラソン(来年2月26日)での快走を誓った。

 【フルマラソン】▽男子 (1)マイナ・ディション・カルクワ2時間15分9秒(2)鈴木伸司2時間15分29秒(3)伊藤達志2時間20分1秒▽女子 (1)赤川香織2時間33分38秒=大会新(2)土屋直子2時間37分15秒(3)大内唯衣2時間39分6秒

 【10キロ】▽男子29歳以下 (1)中田剛司30分58秒(2)山家翔32分6秒(3)山中祐人32分10秒▽同30歳以上 (1)野村顕弘32分48秒(2)人見忍33分2秒(3)飯村優介33分27秒▽同40歳以上 (1)小西亘32分2秒(2)福田健32分40秒(3)藤田義敬32分42秒▽同50歳以上 (1)阿久津浩三34分52秒(2)湯田真一35分44秒(3)菊池徹35分56秒▽同60歳以上 (1)中瀬博夫35分27秒(2)遠藤和栄36分12秒(3)斎藤一夫37分2秒▽女子39歳以下 (1)町田祐子36分19秒(2)深沢綾乃37分34秒(3)梶昌美39分49秒▽同40歳以上 (1)岩本秀子40分32秒(2)宮下奈緒子41分52秒(3)遠藤浩子42分6秒

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2011年11月24日のニュース