ルイス メジャー初V引っさげ来日!2勝目狙う

[ 2011年11月1日 06:00 ]

ステーシー・ルイスは中部国際空港に到着し笑顔を見せる

 国内唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦で、日本ツアーも兼ねる「2011ミズノクラシック~伊勢志摩~」(スポニチ主催)は4日から3日間、三重県志摩市の近鉄賢島カンツリークラブで開催される。米ツアー勢は31日、韓国と米国から中部国際空港着の航空機で日本に到着した。メジャー覇者で賞金ランク3位のステーシー・ルイス(26=米国)は、ホステスプロとしてツアー2勝目にターゲットを絞った。

 大きな冠を背負って米国の希望の星が日本に戻ってきた。1年ぶりに来日したルイスは「日本は大好きな場所。凄くエキサイトしています」と頬を紅潮させた。

 過去2回は米ツアーの若手選手として出場したが、今年4月にメジャー大会のクラフト・ナビスコ選手権でツアー初勝利を飾り、トッププレーヤーの仲間入りを果たして凱旋した。現在賞金ランクも3位につけ、今大会に出場する米ツアー勢では堂々のトップだ。

 ミズノクラシックから羽ばたいたと言っても過言ではない。ルーキーだった09年は45位に終わったが、昨年は2日目に64のビッグスコアを出して3位でフィニッシュ。シーズン終盤に得た確かな手応えが、オフの猛練習に耐え抜く原動力になり、そして今年のメジャー第1戦で花開いた。

 米国で注目を集めるのは実力だけではない。ルイスは背骨が左右に湾曲する「脊柱(せきちゅう)側わん症」のため11歳から18歳まで、一日のほとんどの時間、体に矯正器具をつけて生活していた。難病を克服して頂点に立った姿に共感するファンは多い。そして苦難を知るからこそ社会貢献にも積極的だ。09年に初来日した際には、同じ病気に悩む子供たちがいる病院を慰問。今回はスケジュールの調整がつかずボランティア活動は断念したが、グリーン上での笑顔が最高のプレゼントになるだろう。

 ホステスプロとして挑む今大会。「コンディションもいいし、もちろん2勝目を狙います」。ニューヒロインが高らかに優勝を宣言した。

 ◆ステーシー・ルイス 1985年2月16日、米アーカンソー州生まれの26歳。11歳の時に背骨が左右にゆがむ「脊柱側わん症」を患いながらゴルフを続ける。アーカンソー大出身。08年にプロ転向し、同年の全米女子オープンでデビュー。09年からツアー本格参戦。今季メジャー初戦のクラフト・ナビスコ選手権でツアー初優勝。1メートル65。

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2011年11月1日のニュース