大関在位65場所目の魁皇 通算最多1045勝へ意欲

[ 2011年6月28日 18:10 ]

笑顔で記者会見に臨む大関魁皇

 千代の富士の持つ通算1045勝の歴代最多記録まであと1勝としている大関魁皇が28日、大相撲名古屋場所(7月10日初日)を前に、会場となる名古屋市の愛知県体育館で記者会見し「(記録は)気にならないと言ったらうそになる。普段通り稽古して、体調を整えて場所を迎えられればいい」と意気込みを語った。

 角界を揺るがした八百長問題の影響で、3月の春場所が中止、5月の夏場所も本場所興行としての開催は見送られた。気持ちが切れそうになった時もあったそうだが、半年ぶりの番付表に「久しぶりに本場所が始まるんだなと、気持ちが引き締まってきた」と闘志をにじませる。

 5月の技量審査場所後は神経痛に悩まされ、四股も踏めない状態だった。1週間ほど治療を施し、体調は徐々に上向いている。関取衆との申し合いなどの稽古にも意欲的で「しっかり体を戻していきたい」と本場所を見据える。明るい表情が、大記録への期待を膨らませる。

 千代大海に並んで史上1位となる大関在位65場所目は、11年前に大関昇進を決めた縁起のいい名古屋。悪いニュースが続く相撲界を、38歳のベテランが盛り上げる。

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2011年6月28日のニュース