技量審査場所 午前7時すぎに行列千人

[ 2011年5月15日 19:49 ]

大相撲技量審査場所8日目

(5月15日 両国国技館)
 八百長問題からの再起を図る大相撲技量審査場所が15日、折り返しの8日目を迎えた。休日で客足も伸び、幕内後半の土俵下にいた三保ケ関審判部副部長(元大関増位山)は「熱気がすごかった。これが人気につながればいい」と期待した。

 入場者数は、集計を始めて以降最多の7900人。千枚の当日券は午前8時から配布されるが、希望者の列は午前7時5分で千人に達した。親方衆が入場口付近に立って記念撮影に応じたり、パンフレットを配ったりと、相撲協会はファンの取り込みに躍起だ。

 ここまで問題視される取組はなく、激しい相撲が目立つ。放駒理事長(元大関魁傑)は「うまくいっているように感じる」と満足感を示す。

 ただ、観客からは厳しい声も。川崎市多摩区の会社員、田村陽一さん(48)は「大関陣がだらしない。かど番制度をなくして厳しくしないと、八百長の雰囲気もなくならないのでは」と話した。

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2011年5月15日のニュース