処分に怒り、不信感…提訴?「それは当たり前でしょ」

[ 2011年4月1日 22:27 ]

 前代未聞の大量処分が決まった日本相撲協会の臨時理事会が行われた東京・両国国技館で1日、処分を通告された力士や親方は一様に調査に対する怒りや、処分の重さへのショックを隠し切れない様子だった。

 巨漢の人気力士、山本山は「話も聞かずに引退勧告っておかしいと思いませんか」と不信感をあらわにし、谷川親方(元小結海鵬)は「こんなばかな話はない」と憤慨。将司は相撲協会を提訴することについて「それは当たり前でしょ」と吐き捨てるように言った。

 霧の若は特別調査委員会の聴取を担当した弁護士に苦言を呈した。「幼稚だとかいろいろなじられた。このままうそをつき続けるなら、この先の人生も駄目になると言われた」と証言。携帯電話や預金通帳の任意提出にも応じたが、「全部協力したのに、結局処分はみんな横並び。何の意味があったのか」と強い口調でまくしたてた。

 九重親方(元横綱千代の富士)は弟子の千代白鵬が八百長関与を認めた。「こういう力士を出したんだから」と自ら理事を辞任し、降格処分を受け入れたが、引退する弟子については「残念でしょうがない」と険しい表情で話した。

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2011年4月1日のニュース