関取の依頼断れなかった…恵那司が謝罪文公表

[ 2011年4月1日 21:09 ]

 八百長を仲介した幕下恵那司は1日、相撲協会からの処分を受けて謝罪文を公表した。全文は次の通り。(表記は原文のまま)

 現在の心境、及び謝罪の言葉

 今回の、無気力相撲の件に関しては、日本相撲協会の皆様、ならびに相撲に携わる皆様、そして相撲を心より愛して頂いてる、全国の相撲ファンの皆様に、多大なご迷惑をおかけしました事を深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした。

 私は、子供の頃から体が大きかった為、またテレビに映る関取たちの真剣勝負に憧れた為、中学卒業後、母親の反対を押し切り相撲界に入門しました。入門後は師匠を親と思い、日々相撲道に精進し、また社会人としてのあり方について指導を受けてきました。

 少しでも早く番付を上げる事が出来るように、日々稽古に精進し、また本場所の取り組みも真剣勝負に徹してきました。誓って言いますが、私は無気力相撲を取った事などありません。

 しかし入門後、新たに知った事もあります。それは昔から続く相撲界の慣例で、番付上位の関取からの命令は、番付下位の力士にとって絶対であるという事でした。

 自分自身、今まで一度も無気力相撲を取った事がなかった為、非常に不本意ではありましたが、番付上位の関取に逆らう事も出来ず、無気力相撲の伝達役を引き受ける事になってしまいました。

 しかし、自分自身、純粋に相撲を愛しており、過去に一度も無気力相撲を取ってない事、また私の立場では、番付上位の関取からの依頼を、どうしても断る事が出来なかった事をご理解して頂きたいと思います。

 今回の、調査に際して、私はできる限りの協力をしております。それは、それが私の反省を示す何よりの事であると思うからであります。また、私が相撲を愛する事に偽りのないものであるからです。そして、私と同じ様に相撲が好きでこの道に入った多くの力士の為、また支えて頂いてるファンの為に、協力をさせて頂きました。

 今思えば、自分自身の地位の為でもなく、また金銭等の利益を目的としたわけでもないのに、何故このような事になってしまったのかと悔やまれてなりません。相撲界を支えて頂いてる皆様の信頼を裏切ってしまった事に深く反省しております。

 私は、今後も相撲を愛し続けていきます。また相撲が日本の国技として今後とも継続し、更なるご発展を心より願います。

 日本相撲協会の皆様、ならびに日本全国の相撲ファンの皆様、本当に申し訳ありませんでした。

 平成23年4月1日

 入間川部屋 恵那司千浩

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