伊調馨「震災に負けないで」 吉田沙保里と募金活動

[ 2011年3月25日 17:41 ]

被災者支援の募金を呼び掛ける、女子レスリングの伊調馨選手(左端)と吉田沙保里選手(左から3人目)

 レスリング女子でアテネ、北京両五輪2連覇中の吉田沙保里、伊調馨両選手(綜合警備保障)らが25日、東京のJR渋谷駅前で東日本大震災の被災者を支援するため募金活動を行った。

 伊調選手は青森県八戸市出身。震災後に初めて見た被災地の映像が津波に襲われる八戸港で「衝撃的だった」という。アテネ、北京両五輪で銀メダルを獲得後、地元で教職に就いた姉の千春さんら家族や知人は無事だったが、被害の大きさに「練習をやっていても複雑な気持ち」と声を落とした。

 千春さんはガソリン不足で車が使えず、勤務先の高校まで1時間近く歩いて通っているという。伊調選手は「東北の人は粘り強いので震災に負けないでほしい。自分も選手として勇気を与えられたらいい」と話した。

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2011年3月25日のニュース