遼くん ブルーモンスター攻略に自信

[ 2011年3月9日 06:00 ]

ティーグラウンド上にあるスポンサー企業の車を背にティーショットを放つ石川遼

 ブルーモンスター退治は任せろ!?世界ゴルフ選手権シリーズのキャデラック選手権(10日開幕)に初出場する石川遼(19=パナソニック)は7日、フロリダ州のドラル・ゴルフ・リゾート&スパで練習ラウンドを行った。吹き抜ける強風が池の脅威を引き立て、ブルーモンスターの名前を冠する難コースだが、石川は「ここは自分向き」と攻略に自信をのぞかせた。

 数々のゴルファーを苦しめてきた難コースを前にしても石川は全くひるまなかった。むしろ強気にこう言い放った。

 「きょうの感じだとプレーしやすいコースだと思った。完全に僕向きのコースだなと」

 前日の9ホールに続いて、この日は初めて18ホール全てを回った。「全部スコアも数えてやってました」とバーディーパットを決めればガッツポーズを見せ、ボギーを叩けば天を仰ぐほどの真剣モード。目標としていた4バーディーも達成できた。ブルーモンスター特有の風が穏やかだったことを差し引いても「苦手な要素が少ないコースだと感じた」と前向きな印象は残った。

 コースが広く、左右に少しぐらい曲げてもOBはない。ホール間を区切るような林がなく、2打目も狙いやすい。3番パー4では1Wを右の池に入れてブルーモンスターの怖さを味わったが、注意点は明確になった。「カギは池の絡むホールのティーショット。池のペナルティーを最後まで受けずにいければいい」とコース戦略法を語った。

 今季初戦となった先月のノーザントラスト・オープンは予選落ちで、続くアクセンチュア・マッチプレーも1回戦負けに終わった。約10日間のオフは米国内にとどまって「1日300~400球」の打ち込みを行ってきたという。約1週間で単純計算すれば合計で2000球以上。3Iと5Iで球数をこなし、距離の長い米ツアーに不可欠なロングアイアンの精度にも磨きをかけてきた。

 世界ランク上位50人が勢ぞろいした今大会。石川は「今週は凄く楽しみです」と意気込む。練習量に裏打ちされた自信とコースへの好印象を抱いたまま、1カ月後のマスターズを見据えて出直しを図る。

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