クライシュテルス 9度目の全豪挑戦で初頂点

[ 2011年1月30日 06:00 ]

全豪オープン初優勝を飾ったキム・クライシュテルス

全豪オープンテニス第13日

(1月29日 オーストラリア・メルボルンパーク)
 女子シングルス決勝は全米2連覇中で第3シードのキム・クライシュテルス(27=ベルギー)が第9シードの李娜(28=中国)を3―6、6―3、6―3で下して初優勝を果たした。4大大会は通算4勝目。第1セットこそ奪われたものの第2セットは2―3から4ゲームを連取して奪取。最終セットもミスの目立った相手に対し、要所で確実にポイントを決めた。

 相手のフォアが外れて勝利が決まると、クライシュテルスは両手を上げて感極まったような表情になった。9度目の全豪挑戦で初優勝し「やっと勝てた。これで私も全豪優勝者の仲間入りができた。やっとオージー(オーストラリア)のキムと呼んでもらえると思う」と喜びをあふれさせた。
 第1セットを落としたが、真っ向から速いテンポで打ち合い逆転勝ち。「何度も李娜と対戦しているが本当にしぶとい相手だった」と振り返った。ケガによる引退と結婚、出産を経て09年に復帰。大会中も試合が終われば母と妻に戻った。「それが今の私。ツアーを回るこの生活が何年も続くとは思わない」。前日には今回が最後の全豪になる可能性も示唆して臨んだ決勝だっただけに、喜びもひとしおだった。

 ◆キム・クライシュテルス 1983年6月8日、ベルギー生まれの27歳。05年の全米オープンで4大大会初優勝を果たしたが、ケガを理由に07年に引退。結婚、出産を経て、09年夏に現役復帰した。全米で09、10年と連覇し、全豪は今回が初優勝。1メートル74、68キロ。

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2011年1月30日のニュース