白鵬 新燃岳噴火災害の“復興支援”を約束

[ 2011年1月30日 06:00 ]

 横綱・白鵬(25=宮城野部屋)が鹿児島、宮崎県境の霧島山・新燃岳(しんもえだけ)噴火による災害からの“復興”を支援する。29日に自身が観光大使を務める鹿児島県霧島市の前田終止(しゅうじ)市長(63)に直接電話をして全面協力を約束。今後、被害の推移を見ながら支援の方法を検討していく。

 白鵬は09年に霧島市の観光大使に就任。同市には鹿児島後援会もあり、毎年11月の九州場所後には同市を訪れ地元住民らの激励を受けている。7月には会員約30人がモンゴルを訪れる予定になっており、市民との交流も深まっていただけに、報道で新燃岳噴火の被害が拡大していることを知ると、居ても立ってもいられなくなったようだ。この日、両国国技館で行われた元小結・海鵬(現谷川親方)の断髪式に出席後、霧島市の前田市長に直接電話。「何かあれば私に何でも言ってください」と“復興”への協力を申し出た。

 白鵬の鹿児島県後援会の峯山伸次郎会長は、霧島市の状況について「こっち(霧島市)からも煙が見えているし、だんだん灰がひどくなってきた」と説明。市内のホテルには灰が積もり、予約のキャンセルが相次ぐなど被害が拡大し始めているという。

 具体的な援助の内容は今後の状況を見ながら詰めていくが、91年に長崎県雲仙・普賢岳の噴火で大規模な被害が出た際には、長崎県島原市で相撲協会が巡業を行い当時の横綱・貴乃花、曙が土俵入りを披露して復興に励む関係者を激励している。白鵬は母国モンゴルでは「白鵬基金」をつくり経済的に恵まれない人たちに衣類を送るなど慈善活動に積極的。峯山会長によれば横綱からの“援助宣言”に、噴火対策の陣頭指揮を執っている前田市長は励まされた様子だったという。

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2011年1月30日のニュース